結論
アフターピル(ノルレボ)は「妊娠を100%防ぐ薬」ではなく、早く飲むほど妊娠を防げる確率が上がります。排卵を遅らせて受精を防ぐのが主な仕組みのため、すでに排卵した後では効きにくいことがあります。報告されている妊娠阻止率は全体で約85%、服用が早いほど高く、72時間に近づくほど下がります。確実に防ぎたいなら、心当たりがあった時点でできるだけ早く飲むことが何より大切です。
1時間経過別の避妊成功率
WHOの臨床試験では、ノルレボを飲むタイミングが早いほど妊娠を防げる割合が高いと報告されています。下は目安です。
| 服用までの時間 | 妊娠を防げた割合の目安 |
|---|---|
| 24時間以内 | 約95% |
| 25〜48時間 | 約85% |
| 49〜72時間 | 約58% |
24時間以内
約95%
25〜48時間
約85%
49〜72時間
約58%
出典:WHOの緊急避妊に関する臨床試験で報告された傾向。数値は目安で、排卵のタイミングにも左右されます。
POINT
数字はあくまで目安です。排卵直前など妊娠しやすいタイミングでは、同じ時間内でも防ぎきれないことがあります。だからこそ「早く飲む」ことが最大の対策になります。
2どうやって妊娠を防ぐのか(仕組み)
ノルレボの主な働きは「排卵を遅らせる」ことです。精子は体内で最長5日ほど生きるため、排卵を後ろにずらせば、その間に精子が寿命を迎え受精を防げます。
逆に言うと、すでに排卵してしまった後では遅らせる対象がなく、効果は限定的になります。これが「排卵後は効きにくい」と言われる理由です。
3100%ではない理由
アフターピルは受精卵の着床を狙う薬ではなく、あくまで排卵を遅らせて受精を防ぐ薬です。服用の時点で排卵や受精が進んでいると防ぎきれないことがあり、これが100%でない最大の理由です。
POINT
「飲んだから絶対大丈夫」ではありません。予定どおりに生理が来るかを必ず確認し、来なければ性交から3週間後をめどに妊娠検査薬で調べましょう。
4効果が下がる・失敗しやすいケース
5効いたかどうかを確認する方法
避妊できたかは症状ではなく、生理で確認します。多くは数日〜3週間後に消退出血(薬の影響で来る出血)があり、その後あるいは予定どおりに生理が来れば、妊娠していない可能性が高いと考えられます。
生理が予定より1週間以上遅れる場合は、性交から3週間後を目安に妊娠検査薬で確認してください。
6よくある質問
Q
アフターピルは何%防げますか?
編集部
全体では約85%とされ、24時間以内の服用なら約95%まで上がります。排卵のタイミングにも左右されます。
Q
排卵日に飲んでも効きますか?
編集部
排卵を遅らせる薬のため、すでに排卵した後は効きにくいことがあります。それでも飲む価値はあり、早いほど有利です。
Q
効いたかどうかはどう分かりますか?
編集部
消退出血や予定どおりの生理が一つの目安です。遅れる場合は3週間後に検査薬で確認します。
参考文献
- PMDA 医療用医薬品 ノルレボ錠1.5mg pmda.go.jp
- Centers for Disease Control and Prevention (CDC). "Contraception." cdc.gov
- Trussell J. "Contraceptive failure in the United States." Contraception. 2011;83(5):397-404. PubMed
