外だし(膣外射精)は避妊の方法としては不確実で、実際の使い方では1年間で約22%、つまり5人に1人が妊娠するというデータがあります1。ゴムも着けない「ゴムなし外だし」は、カウパー液(我慢汁)の精子の影響も受けるため、妊娠の可能性はさらに上がります。心当たりがあるなら、性交から72時間(種類によっては120時間)以内のアフターピルが現実的な選択肢です。
1ゴムなし外だしの妊娠確率は「1年で約22%」
避妊法の失敗率は「パール指数」で比べます。パール指数22とは、100人が1年間その方法だけで避妊して22人が妊娠するという意味です。
| 避妊の方法 | 正しく毎回 | 実際の使い方 |
|---|---|---|
| 外だし(膣外射精) | 約4% | 約22% |
| コンドーム | 約2% | 約13〜18% |
| 低用量ピル | 約0.3% | 約7% |
2なぜ外だしで妊娠するのか
理由は2つあります。1つは、射精前に出るカウパー液(我慢汁)に精子が混じることがあるため。2024年の研究では精子が確認されたのは検体の約13%でしたが2、古い研究では「41%の男性から生きた精子」とするものもあり3、人によっては射精前から精子が出ています。
もう1つは、抜くタイミングのずれ。射精は完全には予測できず、第一弾が膣内に入ることがあります。一度の射精で出る精子は数千万〜数億個で、たった1個が届けば妊娠します。
3「1回だけ」でも妊娠する?危険日との関係
妊娠の成立は回数ではなくタイミングで決まります。妊娠しやすい時期(排卵日の前後5〜6日)に避妊なしで性交した場合、1回あたりの妊娠確率は約20〜30%です。精子は体内で最長5日ほど生きるため、排卵が後から来ても受精し得ます。
4ゴムありの外だしと、ゴムなしの外だしの違い
| パターン | 妊娠の可能性 |
|---|---|
| ゴムあり+外だし | コンドームが二重の壁になる。ただし破れ・ずれがあれば可能性は残る |
| ゴムなし+外だし | 精子をさえぎる壁がない。我慢汁の精子・抜き遅れがそのまま妊娠リスクに |
5妊娠の可能性があるときの対処(72時間がカギ)
アフターピル(緊急避妊薬)は排卵を遅らせるなどして妊娠の成立を防ぐ薬で、早く飲むほど妊娠を防げる確率が上がります。
| 服用までの時間 | 目安 |
|---|---|
| 24時間以内 | 最も妊娠を防ぎやすい。できるだけ早く |
| 72時間以内 | 一般的なアフターピル(レボノルゲストレル)が使える目安 |
| 120時間以内 | 種類によっては5日以内まで使えるものもある |
6妊娠したかどうかは、いつわかる?
7よくある質問
8まとめ
ゴムなし外だしの妊娠確率は、実際の使い方で1年あたり約22%。我慢汁の精子と抜くタイミングのずれで「1回だけ」でも妊娠は起こり得ます。心当たりがあれば72時間以内のアフターピルを検討してください。
参考文献
- Centers for Disease Control and Prevention (CDC). "Contraception." cdc.gov
- Trussell J. "Contraceptive failure in the United States." Contraception. 2011;83(5):397-404. PubMed
- "Low to non-existent sperm content of pre-ejaculate …" Contraception. 2024. Contraception Journal
- Killick SR, et al. "Spermatozoa in pre-ejaculatory fluid." Human Fertility. 2011. PubMed
