結論
50歳の自然妊娠は極めて稀で、1周期あたりの妊娠率はほぼ0%です3。ただし閉経(最後の生理から12か月)が確認できるまでは可能性が完全にゼロではなく、外だしでの妊娠も理論上あり得ます。妊娠を望まないなら閉経まで避妊を続けるのが医学的な考え方です。
150歳の自然妊娠率はほぼ0%、でもゼロではない
45歳で約1%、50歳ではほぼ0%まで下がります。ただし「ほぼ0%」は「絶対にない」ではありません。生理が残っているうちは排卵が起きていることがあり、その周期に精子が入れば妊娠は起こり得ます。
20代
約25〜30%
30代前半
約25〜30%
35〜39歳
約18%
40〜44歳
約5%
45〜49歳
約1%
50歳〜
ほぼ0%
2「閉経した」と言えるのは、生理が止まって1年後
閉経とは、最後の生理から12か月以上月経がない状態です。それまでは月経が不規則になりながらも排卵が残ることがあり、避妊をやめる目安にはなりません。
POINT
50歳前後で「もう妊娠しないだろう」と外だしに切り替えるのは危険です。閉経が確認できるまでは避妊を続けるのが安全です。
3外だしは避妊として不確実(約22%)
外だし(膣外射精)が「失敗しやすいかどうか」自体は年齢では変わりません。実際の使い方では1年間で約22%、つまり5人に1人が妊娠します1。抜くタイミングのずれや、射精前のカウパー液(我慢汁)に精子が混じることが原因で、何歳でも起こります。
外だし
約22%
コンドーム
約13〜18%
低用量ピル
約7%
避妊なし
約85%
数値は1年間の妊娠率の目安。出典:CDC/Trussell 2011
450歳前後の妊娠は、流産や染色体異常のリスクが高い
仮に妊娠が成立しても、45歳以上では流産率が50%を超えるというデータがあります4。卵子の老化による胎児の染色体異常が主な原因です。
5妊娠したかも、と思ったら
心当たりがあれば、72時間(種類によっては120時間)以内のアフターピルが選択肢です。年齢を理由にためらわず、不安があれば医師に相談してください。
24時間以内
早いほど高い
72時間以内
一般的な目安
120時間以内
薬による
イメージ図。種類により使える時間は異なります。出典:CDC
6よくある質問
Q
生理がまだあるのですが、避妊は必要ですか?
編集部
必要です。生理がある=排卵が残っている可能性。閉経が確認できるまでは避妊を続けてください。
Q
50歳で妊娠検査薬は意味がありますか?
編集部
生理が遅れて妊娠が心配なときは有効です。閉経による無月経との区別が必要なので、迷う場合は受診を。
7まとめ
50歳の自然妊娠は極めて稀ですが、閉経が確認できるまではゼロではありません。外だしは不確実なので、妊娠を望まないなら避妊を続け、心当たりがあれば72時間以内のアフターピルを検討しましょう。
参考文献
- Centers for Disease Control and Prevention (CDC). "Contraception." cdc.gov
- Trussell J. "Contraceptive failure in the United States." Contraception. 2011;83(5):397-404. PubMed
- 日本生殖医学会「生殖医療Q&A」 jsrm.or.jp
- American Society for Reproductive Medicine (ASRM). "Age and Fertility." reproductivefacts.org
